午前問題攻略法

(2)午前問題制覇法

先にも説明しましたように、午前問題を制覇するには過去問題の徹底研究がカギを握ります。過去問題集は最初はシステムアナリストにフォーカスしたものではなく、情報処理試験全般を扱う「午前問題集」というのを使うと良いです。

システムアナリスト試験を受験しようとする人なら、コンピュータテクノロジーの基礎知識は既に備わっているはずですから、まずは問題を解いてみることです。まだ勉強段階ですから、クイズ感覚で解いてみると良いでしょう。そして正解と解説文をじっくり読んで頭に入れて行くというのが基本になります。このとき、わからない用語や理解があやふやな用語が出て来たら、必ずIT用語辞典またはWikipediaなどで確認しておくことです。そして自分の得意分野と苦手分野を把握しておきましょう。ここで、苦手分野がコンピュータアーキテクチャ、データベース、ネットワークなどであった場合、無理に知識を深める必要はないでしょう。これらの分野はシステムアナリストの午前問題には出題率も低く、配点も大きくないからです。

一方で、システム設計開発運用、プロジェクトマネジメント、経営戦略、経営学などについては、システムアナリストの最重要事項ですから、重点的に攻略しておく必要があります。これらに関する一般の書籍を買って来て勉強するのが理想ですが、WEB上にも有益な情報がありますから参考にすると良いでしょう。

続いて、今度は高度情報専用の午前問題集あるいはシステムアナリスト用の過去問題集の制覇に取りかかりましょう。これらの書籍には実際にシステムアナリスト試験に出題された過去問題と丁寧な解説が載っていますから、同じように解いてみて、正解と照らし合わせて、知識の深化を図りましょう。

続いて、模擬試験代わりに過去3年間の実際に出題された問題を解いてみて、得点率を確かめましょう。80%以上正解(まぐれ当たりも含めて)ならば合格圏内です。70%以上であれば、若干不安はあるものの合格圏内に入っていると考えていいでしょう。70%未満であれば、引き続き苦手分野の克服に努めましょう。

仕上げとして、模擬試験を受験して、改めて自分の実力をチェックするようにしましょう。

勉強期間は全体を1年として考えた場合には、約半年かかると思われます。非常に守備範囲が幅広いので、単に知識を得るだけでも結構な時間がかかるのです。

さらに、最近の傾向として、午前問題に珍奇な設問が目立つようになりました。推測ですが、過去問のおさらいだけで楽々午前問題を突破してくる人が増えたので、難易度を上げているのではないかと思われます。

これに対抗するには、業界紙の熟読しかありません。最新用語のチェックは怠らないようにしましょう。また、本来セキュアド(情報セキュリティアドミニストレータ)の試験に出るような問題が、突然出題されて、受験者の意表をつく場合もありますので、最初に説明したとおり、全情報技術者試験対応の問題集をさらっておく必要があるのです。


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