IT業界最新動向の把握


(3)IT業界最新動向の把握について

上記(2)でも触れましたが、IT業界最新トレンドの把握は絶対に必要です。受験者が現場SEだった頃の知識は、およそ役に立たない場合がほとんどです。IT業界最新動向を把握するためには、次の方法が効果的です。

○業界紙の熟読

高度情報処理技術者試験受験生の必読書とされているのが、「日経コンピュータ」誌です。業界最先端事例の解説はもとより、ベンダー提灯記事についても大いに参考になる部分があるので、隅から隅まで熟読しておく習慣をつけておきましょう。

さらに、システムアナリストとシステム監査技術者受験者の必読書としては、「日経情報ストラテジー」誌があります。これは大企業のCIO(情報統括役員)向けの雑誌ですが、まさしく情報戦略に関する事例が紹介されています。この雑誌も隅から隅まで熟読しておきましょう。
これらの雑誌は出題者側も参考にしている場合が多いですので、できればバックナンバー(過去2年くらい)も揃えておいたほうがよいでしょう。

○IT用語サイトの活用

野村総研を始め、いくつかのIT用語サイトがありますので、目を通しておきましょう。実際の試験には時折、信じられない妙な(専門的な)用語が出題されることがあります。

一例を挙げると、クレジットカードなどのスキミングを防止する安全度を示す「耐タンパ性」という用語が出題されて、受験者全員で「ハァ?」という状態になったことがあります。これは特殊な例ですが、特に午前問題については、枯れた技術用語も、最新技術用語も出題されますので、ヒマを見つけて用語チェックをしておいたほうがよいでしょう。時間が許せば初級シスアド向けの教科書や、IT用語辞典などで知識の再整理を行い、テクニカルエンジニア向けの教科書で専門用語の研究などもさらっておいたほうがよいでしょう。

○経営学の基礎知識

システムアナリストに特に強く求められるのが、経営に関する知識です。既に定番出題となっているプロダクトポートフォリオ分析やSWOT分析などの技法から、決算書の読み方に至るまで、できれば用語だけではなく、内容についてもひととおりの理解をしておいたほうがよいです。経営学の入門書籍なども一冊置いてさらっておいてください。


次の記事→試験に臨む際の心構え

サイトMENU

Copyright (C) 2007 システムアナリスト資格試験合格体験記. All Rights Reserved.